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人名考察:ベルトール

  • 執筆者の写真: Lorina Martin
    Lorina Martin
  • 2016年11月21日
  • 読了時間: 2分

色々並列で人名の元ネタなんかも調べていたのですが、

ベルトール様については、そのまま検索してもフランク王国の女王しか出てきません。

英字綴りですと、Bertrudeになります。

非常に近い一般人名だとGertrude、ガートルードというのがありまして、

個人的にガートルードさんのうちの誰かをモチーフにしているのではないかとアタリをつけておりましたら...

かなりそれっぽいお方「ガートルード・ベル」にたどり着きました。

彼女はどんな人かというと、砂漠の女王と呼ばれています。

ヴィクトリア朝時代の、というか第一次大戦期、更にいうとオスマン帝国末期時代、その頃のイギリスで産まれ、

持ち前の知性と、趣味の考古学・登山・砂漠めぐりで得た知識と胆力をイギリス政府に買われてアラブ方面の情報員になります。

有名なアラビアのロレンスは同僚で、一緒にオスマン帝国への反乱をアラブ諸国に呼びかけ、オスマン帝国終焉のきっかけも作っています。

アラブからオスマン帝国が撤退した後は、アラブの王族の意向や民族意識も尊重しつつ国境線を引こうと奔走し、イギリスの役人でありながらもアラブの人々からも信頼されていたようです。

そういう経歴から、彼女は砂漠の無冠女王と呼ばれています。

この女傑感と、名前の感じからすると、かなりガートルードがベルトールの名前元ネタなのではないかな、と思えて仕方ありませんね。

ちなみに、ロレンスのほかに、マーク・サイクスという同僚もいましたが、マークの方はイギリス寄りの姿勢のため、ガートルード、ロレンスとは意見があわなかったようです。(そのことが現代の中東情勢の悪さに繋がっています)

あとは、2017年の1月末からガートルードをモチーフにした映画、アラビアの女王が上映されるので、丁度タイミング的に良いのでやってるのであれば見てみたいと思いますね。


 
 
 

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