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地名考察:ウンデルバルト(とジーベンビュール)

  • 執筆者の写真: Lorina Martin
    Lorina Martin
  • 2017年4月30日
  • 読了時間: 3分

前々からウンデルバルトはドイツ語ではないかと思っていましたが、やはりドイツ語であったようで「地下世界」という意味合いだそうです。

地下都市については、現実ではブカレストや、梅田や、カッパドキアのカイマクルなんなんかにありますが、

ブカレストのマンホール都市はあまりにも世紀末すぎますし、梅田みたいにダンジョンじみているわけでもありませんし、

また、カイマクルのあるカッパドキアは別のロケーションの元になっていたりするなど有名どころは共通点が少ないため、現実の地下都市からとったとは考えにくいです。

対して、伝説上の地下都市になりますと、根の国もアースガルズも、色々とありますが基本的には「冥府」「ネクロポリス」の性質をそなえています。

ウンデルバルトはたしかに衰えゆく都市ですが、そこまで死の影が濃い場所ではありません。むしろ、エリュシオンのほうがずっとネクロポリス的側面を持っています。

ただ、伝説上の地下都市のうちのひとつ「シャンバラ」についてはそういった側面がなく、桃源郷や理想郷というものの代名詞となっています。

シャンバラは、チベット地域の伝説の仏教国で、シャングリラ、アガルタとも呼ばれています。

これは、位置的にもアナトリア、アラビア、インドから東にあるヒマラヤ山脈をモチーフにしたと思われるヴァッケルを越えた場所ということで符合します。

そういった訳で、ウンデルバルトはシャンバラをモチーフとしている可能性が高いと思われます。

(トルキスタン諸国を丸々すっ飛ばしてますが、マトモな位置関係がわからない人のほうが私も含めて多数だと思いますので、モチーフとしては使いづらいだろうなとは考えます。)

ヒマラヤチベットあたりとはいえ、建築物はおもいきりグレコローマンな様式で、印象としては外観はエフェソスですし、商業区画はイスタンブルのグランドバザールのイメージなのですよね。

ただし、トロイアであることが確定しているロイオティアの時点でデザイン的に仕方ないのでしょうが現実の街の要素とゲーム内の街の要素が合致している感じではありませんので…。

ついでに都市伝説レベルの話になってしまいますが、シャンバラの入り口となる洞窟などの場所は世界に「7つ」あると言われていて…もしかすると、これがジーベンビュールの元になっているのかもしれません。

覇王の眠っていた場所がイコール聖域となるのかいまいちわからないのと、あとはアークがあるから数がおかしいという話もありますが。

次回はこのシャンバラの話から、ワグラムの話をしてみようかなと思います。


 
 
 

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